今日は2016年3月11日です。
あれから5年が経ちました。
岩手県人の私にとって、特別な日です。
現状
避難者数 約17万4000人
行方不明者2561人
青森県 1人
岩手県 1124人
宮城県 1236人
福島県 197人
茨城県 1人
千葉県 2人
死者 1万5894人
岩手県 4637人
宮城県 9541人
福島県 1613人
茨城県 24人
千葉県 21人
その他7都道県
集中復興期間に違和感
今月末で集中復興期間が終わる、というニュースを耳にしました。
違和感とストレス。
「期間」を設けないほうがいいのに。
「これが復興だ」という完成形を提示して、その「状態」に落ち着くまでみんなでがんばればいい話だと思います。
今後の5年間は復興・創生期間と呼ぶらしい。
政府は被災地の復旧・復興に取り組む期間をとりあえず10年間と決めているのだそうです。
とりあえずも何も「期間」なんか設けないほうがいいのに。
大切なのは「期間」ではなく「状態」でしょ。
私
私は岩手県の内陸部に実家があるので、津波の被害は全くありませんでした。
それでも、沿岸部のことはいつも心の中で気にかかっていて、いろんな事を考えさせられます。
NHK盛岡放送局の番組「あの日あの時」も見ています。
→ http://www.nhk.or.jp/morioka/thumbnail/kennai_news.html
一人ひとりに被災があったのだと知ることができる、共感することができるよい番組です。
これから
沿岸部
今後、沿岸はどうなっていくのでしょう。
なくなく街を出て行き新しい生活を始めた方々。留まることを決めた住民。人口流出を止めたい行政。
転出した住民が戻るには、「戻りたい」と強烈に思わせる町にしなければ難しいと思います。
他の自治体にない、全国が驚き注目する「住みたい」と思わせる魅力的な支援。
結局のところ、人は住みやすい所に集まる傾向があると思うのです。
若い世代が、家族が戻ってくる支援策、たくさんあります。
財源は、そういうところにこそ使っていただけるとありがたいです。
復興とは
なにをもって復興したと呼ぶのかは人それぞれで、インフラや景観が整っても復興したと言えない人が多く存在すると思います。
少なくとも、いま現地の荒涼とした風景を目にすると心がギリッと痛くなります。
その風景が少しずつ温かみのある風景になり、心をほんわかさせてくれる光景が目の前に広がったら、復興したかなと思えるかもしれません。
期間なんか気にしなくていいんです。
人それぞれのその時が来るまで、それぞれがゆっくり歩き続ければ。