個人的に残しておきたい記事なので、
YAHOO! JAPANニュースからそのまま転載します。
YAHOO! JAPANさん、
トップニュースで扱ってくれて感謝します。
このことを知らない日本人が多すぎると思っていました。
今後、
より多くの日本人が台湾に好意を抱き、感謝することでしょう。
<台湾>震災支援、突出の謎…親日派多く企業のメンツも
毎日新聞 4月18日(月)11時19分配信
【台北・大谷麻由美】
東日本大震災で台湾からの義援金が
今月13日までに
48億5374万台湾ドル(約139億円)になり、
1人当たりでは恐らく世界最大とみられる。
日本への支援の背景には、
日本好きの国民性や、企業のメンツなどがありそうだ。
台湾の人口は2300万人で
1人当たりの義援金は約600円。
人口約4900万人の韓国が
聯合ニュースの集計で計556億ウォン超
(約42億円超、4月中旬現在)、
人口3億人の米国で
同国赤十字社に寄せられた義援金が1億2000万ドル(約99億円、3月末現在)であるのに比べても台湾の突出ぶりが目を引く。
台湾は1895~1945年まで日本が統治した。
李登輝元総統のような
日本語教育を受けた世代が今も活躍し親類関係も多い。
経済的な結びつきも深く、長い。
対日貿易総額は中国に次ぐ2位、
日本からの輸入額は1位だ。
「台湾企業は日本のおかげで大きくなれたという意識が強い」(外交関係者)。
義援金は恩返しの意味を含む。
また、寄付は実名公表が多く、企業のメンツもあって額が増えた。
昨年の訪日者数は、韓国、中国に次いで多い約127万人。
人口の5・5%が日本に行ったことになる。
3時間前後で気軽に行ける日本は、身近で治安が良く、漢字が読めて便利なのだ。
昨年1月の世論調査では、
52%が「最も好きな国」に日本をあげ、
2位の米国(8%)、3位の中国(5%)を大きく引き離した。
台湾(中華民国)は72年に日本、79年に米国と外交関係が無くなった。
しかし、経済や安全保障の面で日米は特別な存在のままだ。
重要性と親近感から海外ニュースは日本や米国関連ばかり。
地元テレビ局と同様にNHKも見られる。
東日本大震災の当日、台湾人の多くは深夜までNHKの生中継を見ていた。
台湾の世新大学放送管理学部の羅慧※助教授は支援拡大の背景を、
台湾でも地震が頻発することによる日本への共感のほか
▽情報発信力の高い芸能人による チャリティー番組
▽台湾メディアの特徴でもある扇情的な報道
--が影響し「日本を助けなければ、と感情的に揺さぶられた」と分析する。
民衆の反応を受け、 馬英九総統ら政治家たちが熱心に支援したのも効果的だった。
中国の存在感の陰に隠れがちな台湾にとって、人道支援は国際社会で存在感を示す重要な機会でもある。
今年2月のニュージーランド地震の際は、日本より先に救助隊を現地に派遣した。
※は「雨」の下に「文」