2007年、台湾東部にある風景の美しい町「花蓮」へ行った時のこと。
雙鳳大旅社という名の旅館に宿泊しました。この旅館は昭和時代を彷彿とさせます。
台湾旅行の思い出をブログでシェアします。
雙鳳大旅社との出会い
鉄道で台湾一人旅。
花蓮駅に着いてから駅前の観光案内所に行き、一番安い宿の情報をもらい、電話で予約もしました。
その宿は、雙鳳大旅社ではありません。この時点では、別の宿に泊まる予定でした。
とりあえず、駅からバスに乗って市内に移動。
目的の宿まで歩いて向かっていたところ、ボンヤリと道端に立っているおじいさんと目が合ってあいさつしました。
そのおじいさんが、雙鳳大旅社のオーナーだったのです(笑)
驚いたのが、おじいさんの日本語がとてもきれいだったこと。一気に興味を惹かれました。
花蓮のことなどを話しているうちに、
「うちの旅館に泊まりませんか」
と誘われたのです。
最初は、
「もう予約してあるので、その宿に行きます。とても安いですし」
と断りました。
でも、おじいさんは、
「オフシーズンですし、特別に割引しますよ」
と言い、予約済みの安宿と同じ値段にしてくれました。
ここまで言ってもらったら泊まらない手はありませんね。
観光案内所で予約した宿をキャンセル。おじいさんの雙鳳大旅社に泊まることにしました。
結果、大正解。古いけど、趣きのある温かな旅館でした。
雙鳳大旅社の特徴
- オーナーのおじいさんの日本語
・映画俳優のような、昭和を感じるとても上品な日本語
・70年前の日本語がそのまま化石化している? - 黒電話がいまだ使用されている
- お風呂
風呂の作りがタイル張りで昭和チック。薪でお風呂を沸かしてくれます。 - トイレも昭和風
- 洗濯板がいまだ現役
とてもリラックスできる旅館でした。また泊まりたいです。
おじいさんお元気で。
雙鳳大旅社の写真
追記
あれから5年後。再び花蓮へ一人旅。
雙鳳大旅社まで行ってみたのですが、すでになくなっていました。
何というか、とても寂しい気持ちになりました。